「ずっと楽しみにしてたのに、なんでこうなった?」
2025年に発売予定のシリーズ新作『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』。
10年以上待ち望んでいたファンも多く、発表時にはSNSが歓喜であふれました。
しかしその喜びは、声優キャストの公開と共に一転。
YouTuberやVTuber、アイドルといった“本職ではない人たち”の起用に、怒りと落胆の声が爆発しています。
本記事では、なぜファンがここまで強く反発しているのか?そして誰が起用されているのか?詳しくお伝えします。


イナズマイレブンの声優が「ひどい」と言われる理由
本来であれば、ファンをワクワクさせるはずの新作発表。
しかし、今回の『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』では、声優のキャスティングが公開されるや否や、ネット上で大炎上。SNSには「ひどい」「違和感しかない」といった言葉が飛び交っています。
なぜここまでの反発が起こっているのか?
その背景には、ファンの“作品への愛情”と、“キャスティングへの失望”という温度差がありました。
演技が棒読み?違和感だらけのボイスに戸惑いの声
今回の『イナズマイレブン』新作では、声優発表とともに一部キャラクターのボイスが公開されました。(動画の8分10秒くらいから確認できます。)
それを見たファンの間でまず広がったのは、期待ではなく「違和感」や「戸惑い」でした。
とくに話題になっているのが、YouTuberのHIKAKINさんが演じる「幕下 照(まくした てる)」のセリフです。
ネット上では、「棒読みすぎる」「演技というより読んでるだけ」「全然キャラに感情が乗っていない」といった意見が次々と投稿されました。
これは単に“下手だから”というだけの問題ではありません。
ファンにとっては、長年応援してきたシリーズの「空気」や「熱さ」こそがイナズマイレブンの醍醐味。
その世界に突然、演技経験の浅い有名人が“違うトーン”で入り込んでくることで、物語の一体感や感情の流れが崩れてしまったのです。
実際にプレイ動画やPVを見た人からは、
「シリアスなシーンで急にYouTuberの棒読みが入って一気に冷めた」
「盛り上がる場面なのにセリフの温度が浮いてる」
という声も。
これは、アニメやゲームにおいて「声の演技」がいかに重要かを改めて示しているといえるでしょう。
「誰が喋ってるか」ではなく、「どう演じるか」こそが作品の世界観を守る鍵。
それを痛感させられる今回のキャスティングに、ファンが強く反応したのも無理はありません。
シリーズの雰囲気が崩れる

これまでの『イナズマイレブン』シリーズは、熱血でエモーショナルなストーリーと、プロ声優による本気の演技が魅力でした。
キャラクターがピッチの上で全力を出し、仲間とぶつかり合いながらも成長していく――そんな“少年向けスポーツアニメの王道”を、声の力で支えていたのです。
だからこそ、今作で起用された一部のYouTuberやVTuberの演技に対して、「軽い」「棒読みで感情がない」といった声が上がるのは当然のこと。
ファンにとっては、ただの“声の違和感”ではなく、イナズマイレブン特有の“熱さ”や“重み”が削がれてしまったように感じるのです。
とくに、感動的なシーンや真剣勝負の場面で、「え?この声でこのセリフ?」と感じてしまう瞬間は、まるで感情をぶつけ合う試合に水を差されたようなもの。
これは決して「新しいものを受け入れられない懐古主義」ではなく、「ずっと大事にしてきた作品の空気感を壊されたくない」という純粋な願いに他なりません。
【一覧】主要キャラクターの声優まとめ

本作『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』で発表された主要キャストはこちらです。
主人公チームのキャスト(雷門イレブン)
キャラクター名 | 声優名 | 主な代表作 |
---|
笹波 雲明(ささなみ うんめい) | 小村 将 | 『七つの大罪 黙示録の四騎士』パーシバル役 |
円堂 ハル(えんどう はる) | 木間 萌 | 『爆丸ジオガンライジング』マギー役 |
桜咲 丈二(さくらざき じょうじ) | 阿座上 洋平 | 『機動戦士ガンダム 水星の魔女』グエル・ジェターク役 |
木曽路 兵太(きそじ へいた) | 葉山 翔太 | 『アイドルマスター SideM』鷹城恭二役 |
忍原 来夏(しのはら らいか) | 吉岡 茉祐 | 『Wake Up, Girls!』島田真夢役 |
四川堂 我流(しせんどう がりゅう) | 大塚 剛央 | 『【推しの子】』アクア役 |
柳生 駿河(やぎゅう するが) | 日野 聡 | 『鬼滅の刃』煉獄杏寿郎役 |
古道会 亀雄(こどうかい かめお) | 田村 睦心 | 『小林さんちのメイドラゴン』小林さん役 |
伏黒 黒斗(ふしぐろ くろと) | 石川 界人 | 『ハイキュー!!』影山飛雄役 |
八雲 星一(やくも せいいち) | 江口 拓也 | 『SPY×FAMILY』ロイド・フォージャー役 |
今山 初成(いまやま はつなり) | 伊東 健人 | 『ヒプノシスマイク』観音坂独歩役 |
的場 正宗(まとば まさむね) | 大町 知広 | 『イナズマイレブン オリオンの刻印』一星充役 |
ゲスト出演・話題性のあるキャスト
幕下 照:HIKAKIN(YouTuber)
弁天 九郎丸:佐藤ミケーラ倭子(元アイドル)
伊勢谷 要:伊沢拓司(QuizKnock)
頂 挑夢:伊波ライ(にじさんじ)
雨道 未理科:一条莉々華(hololive DEV_IS)
井馬里 陽愛:佐々木舞香(=LOVE)
古手打 七南:英リサ(ぶいすぽっ!)
判目 才人:周央サンゴ(にじさんじ)
牛島 突五郎:マサイ(Fischer’s)
妖士乃 銀郎:宮田俊哉(Kis-My-Ft2)
プロ声優と非声優のミックスキャスト構成が、今作の特徴であり、炎上の火種にもなっています。
X・YouTubeでも不満が爆発
X(旧Twitter)では「イナイレ 声優」で検索すると、驚くほどの批判が流れています。
YouTube:「誰得キャスティング」と動画化される事態に
今回の声優発表に対する不満の声は、SNSにとどまらず、YouTube上にも広がっています。
「イナズマイレブン 声優 ひどい」「イナイレ キャスティング 炎上」などのワードで検索すると、数多くの批判的な動画がヒットします。
タイトルには「【悲報】誰得キャスティング」「なぜプロ声優を外した?」といった強い言葉が並び、ファンの本音を代弁するかのような内容が次々とアップされています。
とくに再生回数が伸びているのは、キャスト発表直後に投稿された考察系やリアクション系の動画。
中には、HIKAKINさんのセリフを聞いたリアルな反応を映した動画や、従来シリーズとのキャスト比較を行う動画もあり、コメント欄では多くの共感の声が寄せられています。
「キャラの熱量に対して声が軽すぎる」
「せめて主人公周辺だけでもプロで固めてほしかった」
「これはもう、声優ファンを完全に敵に回した」
こうしたコメントを読むと、単なる“話題づくり”でキャスティングしたことに対して、ファンがどれだけ真剣にこの作品を見ているかが伝わってきます。
そして何より注目すべきは、「YouTube動画になってしまうレベルで炎上している」という事実。
普通の発表では動画化までされません。
それだけ、今回の起用には違和感があり、炎上をコンテンツにされてしまうほどのズレがあったということです。
これはもはや「ちょっと違和感あるよね」で済まされる話ではなく、制作側の感覚とファンの気持ちが明確に乖離しているサインだといえるでしょう。
なぜ本職声優ではなくYouTuberを起用したのか?
おそらくは、話題性・拡散力を狙ったプロモーション戦略でしょう。
近年、アニメやゲーム業界で“バズらせること”を前提としたキャスティングが増えてきています。
今作『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』でも、それは明らかです。
YouTuberのHIKAKINさん、VTuberの伊波ライさん(にじさんじ)、クイズ王としても有名な伊沢拓司さん(QuizKnock)、さらにはアイドルグループ=LOVEの佐々木舞香さん、Kis-My-Ft2の宮田俊哉さんなど、「演技」よりも「話題性」や「フォロワー数」に重きを置いた人選が目立ちます。
これは、制作側が
「若年層や普段ゲームに触れないライト層を取り込みたい」
「SNSで拡散してもらうことで話題にしたい」
といったマーケティング的な狙いがあると考えられます。
さいごに
『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』は、ただのサッカーゲームではありません。
友情、努力、絆――数えきれない熱いシーンが、多くのファンの記憶に刻まれてきたシリーズです。
だからこそ、今回のキャスティングに対して「ひどい」「違和感しかない」といった声があがるのは、作品への愛情の裏返しでもあります。
もちろん、YouTuberやアイドルの起用自体が悪いわけではありません。
しかし、作品の空気感を守り、感情を揺さぶる物語を届けるには、“演技力”と“世界観との調和”が不可欠です。
実際に過去には、ファンの声が届いて内容が変更された前例もあります。
今作でも、制作側がこの声を真摯に受け止め、何らかの調整や改善を図ってくれることを、多くのファンが心から願っています。
“バズ”ではなく、“本気”。
大切にしてきた作品だからこそ、軽く扱ってほしくない。
私たちは、本気のイナズマイレブンを信じて、もう一度熱くなりたいのです。
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